株式会社シアター・コミュニケーション・システムズ

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舞台操作部

大道具仕込~公演での大道具操作

搬入~仕込み


 
舞台操作部は大道具の搬入から仕込・公演本番・撤去搬出迄、演目に携わります。担当者は事前に綿密な打合せを行い仕込当日はパーツごとに搬入した装置を段取り良く組上げていきます。特にオペラはセットも大がかりでトラックやコンテナの台数も多く装置を組み上げる迄時間を要しますが我々が培ってきたスキルとチームワークで安全かつ迅速に仕上げていきます。

セット転換テクニカル

 
組み上がった大道具を舞台上で各幕ごとに飾っていきます。この時、機構との問題点などあれば最善の方法で解決していきます。美術的な問題点は装置家や美術営業部とも連携し直し作業を行っていきます。そして舞台稽古が始まると演出家から求められる転換が行えるよう様々な工夫と稽古も繰り返しクオリティーを高めて本番に臨みます。
 

公演において

 新国立劇場演劇『斬られの仙太』2021 4月公演
 

公演本番では大きな舞台転換がある作品や劇中で転換が多くある作品、時には衣裳を着たり黒衣になったり様々な舞台での転換があります。稽古期間を経て初日の幕が上り無事に終演した時には達成感と喜びがあります。そして千穐楽まで同じクオリティーをキープし公演を行っていきます。公演期間中には再演や地方公演の為のデータ作成も行います。無事に千穐楽の公演が終演したら安全に撤去し搬出を行い終了です。また次の公演に臨みます。

製作・管理


 
公演の合間には劇場内の木工場・金工場に常備している資材消耗品の在庫管理及び工具等の管理も行っています。また公演や稽古場等で使用するパネルや台組の製作を行う事も有ります。数量のある場合でも製作工程をしっかり作り限られた日数で仕上げることが出来ます。また現場がより良くなる為のアイディアを出し合うミーティングも行っています。

舞台技術部

劇場機構運用

仕込み機構担当


 
装置の搬入が行われている間に事前に各セクションとの打合せが行われているので照明作業や吊りものを仕込む準備も整え大道具が段取りよく吊られていきます。作品によっては床機構を駆使したものもあり技術面だけではなく仕込には大勢の人が係るので安全面のケアーが重要です。オペラ劇場・中劇場・小劇場とそれぞれ違う機構を巧みにいかし各セクションとの連携を細かに取り合い仕込みを安全かつ迅速に進めていきます。

Cueシートで安全確認


 
各景の飾りを決めて行くのに機構が重要なポイントにもなります。まずは全体のタッパ決め行いそれぞれ吊りものが転換時に問題なく昇降が可能か、また床機構が装置との位置関係で安全に動くか等細かくチェックします。舞台監督との連携で進行Cueシートとは別に機構Cueシートを作成し暗転でも安全に機構を使った舞台転換が行えるよう機構操作員にインカムを使いCue出しを行います。
 
 

上演中の機構転換


 
オペラでは大規模な装置が床機構を利用し舞台上手、下手、奥または奈落から移動してくる転換があります。またバレエでは吊り機構をフルに活用し幕やパネルが同時に昇降するなど大変な転換も多い中、トラブルが起こらないように公演前には必ず機構チェックを行い公演中には可動時の安全確認はもちろん大道具の出ハケなどにも注意をはらっています。また演出部・大道具・照明・音響・その他セクションの様々な状況に対応しています。
 

機構点検立ち合い・スキルアップ研修


 
公演を安全に進める為に日々の点検が必要です。定期的に行われる保守点検に立ち合い舞台機構の仕組みを理解することで舞台の安全を守っています。また故障やトラブル発生時には迅速に原因を究明し公演をスムーズに行えるよう態勢を整えています。公演が行われていない時もスキルアップの為の研修等を行い次の公演に備えます。女性社員も増え男女ともに活躍しています。

美術営業部

舞台装置設計

プランの打合せ


 
 新国立劇場で上演される新作オペラ、バレエ公演の約1年前に行われるプレゼンテーションから参加し公演の演出、美術プラン等を各プランナーから伺います。その後、掛かる費用を積算し実際に可能なものにする為プランナーと打合せを重ねていきます。オペラ、バレエの美術プランナーは海外の方も多い為、最近ではオンライン会議を行うこともしばしばあります。

試作品製作


 
特殊な仕掛け等がある場合は自分たちで試作品を製作しそれを元にプランナーと打合せを行う事も有ります。プランが予算内に収まるとデザイン画や模型を元に大道具製作会社への発注図面の作成に取り掛かります。同時に新国立劇場の舞台平面図、断面図に当て込んだ詳細な製図を行い間違えがないかなど細心の注意を払います。

図面作成~製作依頼


 
 大道具製作会社と相談を繰り返した後、製作を開始してもらいます。製作が進んで行く過程で美術プランナーの要望通りに仕上がっているか確認の為、工場へ頻繁に足を運びます。また海外の大道具製作会社へ依頼した際も現地での打合せ、仮組の立ち合いも行います。稽古場でのリハーサルが始まると演者の動きによっては装置に変更が出る場合もあり、製作中の装置を一旦ストップしどのように変更するのが効率的か製作者と相談を行います。

舞台での仕上げ

新国立劇場バレエ【眠れる森の美女】2021 2月
 

 劇場では各セクションチーフと打合せを行い仕込、公演の準備を進めていきます。仕込当日は大道具製作会社からの納品の確認や問題なく仕込まれているか等をチェックして回ります。装置が組み上がった後、美術プランナーと確認し必要な直し作業を進めていきます。照明も仕上がり稽古もゲネプロを迎えると長く携わってきた仕事もひと段落です。公演初日を迎えた後は再演に向けて問題点、図面の修正等、装置に関しての情報をまとめる作業を行います。

 

衣裳部

舞台衣裳管理

検品・衣裳合わせ


 
衣裳部では新国立劇場主催のオペラ・バレエ公演の衣裳業務に携わっています。公演前に衣裳を検品し、再演の場合は出演者の配役とサイズを考慮し準備します。その後、衣裳デザイナーやスーパーバイザーと一緒に衣裳合わせを行います。

衣裳直し作業


 
衣裳合わせ後、直し作業を行います。サイズ直しのほか、劣化がある場合は補修作業も併せて行います。また、早着替えの衣裳の場合、より脱ぎやすく・着やすくなるように仕様を直すこともあります。衣裳を着用する出演者の着心地と安全を考慮して、一着ずつ丁寧に作業します。

劇場公演付き業務


 
公演および舞台稽古期間は公演付き業務に入り、日々の衣裳メンテナンスや出演者の衣裳着せ付けをおこないます。演目によっては早着替えや舞台の大転換などもあるため、公演中は特に各部署と連携をとり、公演が安全かつスムーズに進行できるよう出演者をサポートします。

 衣裳管理


 
新国立劇場が所有するオペラ・バレエの衣裳を管理しています。
公演後の衣裳はクリーニングに出した後、演目ごとにラックに格納し倉庫に保管します。また、データでの管理も業務の一部で、衣裳リストや写真・採寸情報などの資料作成や保管も行っています。